前回まで激動の状況であったためか、今回はさすがに戦後処理的な静かな状況になりました。気賀を治めていた瀬戸方久は、酒井忠次の厳しい仕打ちによって気賀の民をなくしてしまい、呆然としながら井伊家にやって来ます。そこで薬がもうけ口になるともくろみ、僧となって次の人生を歩んでいきます。これで彼はもう出てこない事が想定されますが、ジワジワと影響を持っていたムロツヨシさんがいなくなると、これはこれで寂しいなと感じてしまいます。
酒井忠次は、そこまでクローズアップして見たことはなかったのですが、今回みのすけさんの演技によって、嫌な感じの人物になった印象があります。これも徳川の世の中を盤石にするために行ったことだとは思いますが、家康を見る目つきが厳しく、なんか謀反を起こすのではないかとまで思わせてしまいます。彼が今後どのように活躍していくのかも密かな楽しみとなっています。
歴史上では、家康が掛川城に入場し、遠江全域を治めることになるという大きな出来事がありましたが、そのうらで、井伊家は今後どのような舵取りをしていくべきか、直虎を初め悩むことになりそうです。かしらもまだ元気なようなので、バックアップ体制はまだまだ健在。楽しみにしたいと思います。
■直虎紀行■
静岡県掛川市
- 掛川城
予想通り、前回以降政次ロスになった人が続出し一般ニュースにまでなりました。ロスになったのは視聴者だけではなく直虎も完全にそのモードになってしまいます。自分がとどめを刺したにもかかわらず、そのことを忘れてしまい、政次が来てくれることを信じて一人碁を打つ毎日。完全にふさぎ込んでいる間にも歴史の波がやってきては時代を進めていきます。
今川攻めに苦労していた徳川は、大沢から逃れてきた中村屋に協力し気賀の奪還作戦に乗り出すことによって、船を得ようとします。ところがその家臣である酒井忠次は、これでは手ぬるいと堀川城にいた大沢家の軍勢だけでなく、民まで皆殺しにしてしまいます。まさに一瞬先は暗闇ですね。後のナレーションで、捕虜として捕まった人も皆処刑されてしまったとあることから、生き延びる手段は本当に少なかったことがうかがえます。
頭である龍雲丸も瀕死の重体。この先、彼がどのようにして窮地を脱するのか、それとも叶わないのか楽しみにしたいと思います。
■直虎紀行■
静岡県浜松市
- 獄門畷