平清盛 第47回「宿命の敗北」

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残りもわずかになり、来年の主人公である綾瀨はるかさんが様々な番宣で登場し始める昨今、物語の主体は平氏から源氏に明確に移動するようになってきました。平氏の面々は意図的に弱そうな感じの演出になり、中でも今回総大将に命じられた維盛は、戦になれていないばかりではなくプライドが強く命令を出しまくって、遊女を使って武士の士気を高めようとする前代未聞な状況してしまいます。結果として水鳥が飛び立つ音に驚いて撤退することになります。

後に、死を覚悟で忠清が述べ言葉が強烈に耳に残っています。たった一言で物語に重みをくわえ、全体の流れを示唆することができる藤本隆宏さんの演技は見事としか言いようがありません。彼が述べたのは「平氏はもはや武門ではない」ということ。時代の流れは着々と源氏に向かっていたのです。

その中で、もう一つ明確になったことがあります。「自分は父の悲願である武士の世をつくらねばならない。そして福原に内裏をつくり、自分の血を引く帝をたてて政をおこなうことを、友である義朝の子に見せてやる」というその発言からは、義朝のことが頭から離れず、武士の世の中を作ると誓い合った友人との約束が清盛にはあったことがわかります。

しかし、その方向性は世の中の人々には理解されづらく頼朝も言っているようにこれまで20年もの間何をしていたのだということになってしまっていました。ゴールは国益をあげるシステムを構築することだとしても、それを周囲に説明し納得してもらった上で動かないと、反感を持つ人はいつの時代にもあること。ちょっと残念な気もします。

残り3回で、義経と頼朝の関係、平氏の滅亡、などこれからが本番で最も盛り上がる場面でしょう。もう少しだけこの部分に時間を割いてもよかったのではないかと思いますが、密度の高い内容を期待しています。

◆清盛紀行◆
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