平清盛 第34回「白河院の伝言」

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この時代において大病を治すためには、祈るしかないというのがセオリーのようで、この物語のなかでも「宋の薬を用意せよ」となって、手に入らないとなると祈祷をするという流れをいくつもみることができるでしょう。その中で今回は、主人公である清盛が張本人となりました。

たった40分程度のなかで様々な要素を盛り込んでいかなければならないので、非常に大変なのですが、今回も先ほど話の出た清盛の危篤、頼朝の状況、王家といつも通りのラインナップを流さないといけません。なんとなく一つ一つの内容が薄くなってしまった印象を持ちましたが、それでも多くの人に伝えるためにはやむを得なかったのかもしれません。

清盛が危篤になったことによって、これまで隠されていた人々の本当の思いを知ることができたのは大きかったと思います。まずは後白河上皇。実は清盛の鋭い挑発的な視線によって、自分の存在価値と生きる楽しさを得ていたことがわかります。憎まれ口をたたきながらも、清盛のことが好きであったということは改めて分かります。

そしてもう1人が、重盛を取り巻く平氏の人々。盛国のように清盛がいなくなったら自分の生きる意味はないと潔い人もいる一方で、時忠や宗盛のように棟梁という立場に思いを持っている人も登場し、このような状況が平氏の中で不信感となって蓄積されていきます。このような状況は、少しずつ平氏の内部分裂を引き起こすことになるというフラグを今、ここでたてているのかもしれません。

肝心の清盛の危篤シーンですが、内容としてはほとんど割愛してもよかったものでした。視聴者にとって白河院、舞子、忠盛などのやりとりはすべて知っているものでありましたが、清盛が心の中でそれを反芻する形で生還を果たすという内容で、新しい情報はほとんどなかったと考えられます。

といっても、危篤状況から生還を果たしたのは大河ドラマの中であまり多くなく、清盛くらいしか記憶にない状況でした。周辺のキャストも若いままでとても50代には見えません。もうすこし清盛のやりたいことが描かれるということで安心して次回以降も見ることができそうです。


◆清盛紀行◆
兵庫県たつの市
 - 室津港
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