坂の上の雲 第11回「二〇三高地」

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今回は、乃木希典が指揮する第三軍による旅順要塞総攻撃がほぼ全編にわたって繰り広げられていました。この1つの戦いに1時間以上を費やしてじっくりとみせるのは、後にも先にもこのドラマだけなんだろうなと思うほど、内容が充実していました。戦争というものを肯定するつもりはありませんが、指揮官だけでなくその配下で必死になって戦っている将兵たちの生き様をこれでもかという位に目の当たりにして、これまでにない複雑な気持ちになります。

きっと、これに続く第二次世界大戦、太平洋戦争という場面では、もっと兵力が乏しい中でこれ以上の戦果を求められることになるのだと思いますが、自分にとってはこの戦いだけみても本当に戦争の悲惨さを感じてしまいます。

特に、三千百余人の白襷隊は、旅順要塞に対して人柱となって特攻していくのですが、その姿は後の特攻隊に重ねて見てしまうほどつらいものです。日本兵の観点から綴られている物語ですが、敵兵として描かれているロシア兵側にとっても、絶えず突進される日本兵との戦いは苦しいものだったでしょう。広瀬が亡くなって、ロシア側の観点から物語を語ることができなくなってしまったため、「日本にとってどうだったのか」という一方面からのみとなっています。

自分にとっては、この事実自体を詳しく知らなかったので、それを知るために今回の二〇三高地に関する内容はそれを十分すぎるほどリアルに描いてくれていて把握することができるのですが、それだけで終わらせるのではなく、ロシア側からみた日露戦争というものがどのように写ったのか、そのことを知ることによって両側面から物事を見ることができると思っています。

乃木は今まで正面突破をこれまでなくなった兵士のためだと表現していましたが、それを今回はもっとマクロ的に観て日本が勝つために、正面突破はあきらめ二〇三高地奪取に切り替えようとします。その二〇三高地は北海道出身の第七師団によって頂上を占拠しますが、それも一時的。このときの師団長の演技がものすごく迫真に満ちていて、演技に完全に飲み込まれます。

この二〇三高地は、実際のロケは北海道で実施したそうなのですが、スケールが違うと感じたのは山を駆け上る人の多さです。山一面を人がよじ登っていく姿は、本当の戦争を間近で観ているようで背筋が凍る思いで観ていました。おそらく多くの人がそう感じたのではないでしょうか。壕の間をかける兵士たちの表情を観ていると、生死は本当に紙一重のように思えます。

二〇三高地がすぐにロシア側に奪取された後に、第三軍を指揮することになったのが満州軍総参謀長・児玉源太郎でした。乃木と西南戦争の時の話をし、その頃から乃木にとって児玉は命を救ってくれた恩人であったので、いやな顔せずに指揮権を渡します。このあたり、人間ドラマですね。高橋英樹と柄本明の演技が光っていました。何も語らずとも二人の心が通っていることを感じさせます。

高橋英樹といえば、桃太郎侍だ、越後製菓だという人もいますが、このときの彼は、完全に総参謀長でした。彼の指示は的確で、見方の多少の犠牲に臆することなく、全体としての最適解を導いたことによって二〇三高地の制圧に成功します。このときに遠くに旅順港が見えることに歓声を上げる兵士と共に、自分も涙がとまりませんでした。

しかし、二〇三高地は戦争の1つの場面です。まだ秋山兄弟が登場するそれぞれの大きな戦いが2つ残されています。これらが、二〇三高地を制圧したことによってどのように変わっていくのか、次回へのフラグはすでに両方に張られています。二〇三高地からの旅順港への砲撃は停泊中の戦艦を何艘かに命中しますし、満州では大量のロシアによる増兵が確認されています。それぞれの戦いはまだまだ続きそうです。来週も見逃せません。


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