江 -姫たちの戦国- 第28回「秀忠に嫁げ」

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秀吉を演じる岸谷五朗さんも段々眉毛がなくなり年老いた役柄に変わっていきます。それとともにかつてのような表情豊かではしゃぎ回るような言動もなくなり、貫禄も出てきたのではないでしょうか。50代後半にしてできた拾のことを溺愛してやまない秀吉は、自分が以前に大切にした身内である秀次のことを、厄介者扱いするようになります。

見ていて心が苦しくなるのですが、「身内の自分を殺すとは」と、秀次が言った言葉がすべてを物語っています。これから受けるきつい仕打ちや自分の居場所がないというもろさから、えん罪を認めてしまったのでしょう。この時代にあって、先の千利休といい、後の家康の豊臣家に対するしうちといい、罪をかぶせることの容易さといくら自分が身の潔白を訴えても、首謀者の思いだけですべてが決まってしまうこの時代の恐ろしさを改めて感じます。

そんなシリアスな場面で、どうして江が登場するのかいまいち理解できませんでした。高野山に追放された秀次ですが、そこに直に行って話を聞く江。まるで以前に炭屋に扮して顔を真っ黒にしながら千利休の屋敷を訪れた場面を模倣するかのような説得のシーン。仮に本当に江が聚楽第から比較的距離のある高野山まで赴いたのであれば、相当の大事であったはず。

史実に基づいてこういう脚本にしているのか、謎なところです。細かい部分で脚色するのはドラマとして盛り上げる要素になりますが、根幹をなす部分における脚色は歴史ドラマとしての信憑性を疑われることにもつながります。現代ドラマであればフィクションとしてすべて片付けることができるのですが、あくまで大河ドラマは事実をおいかけてほしいと思います。

秀次は、そういった周囲からの説得もむなしく切腹して秀次のもとに行ってしまいます。最期に鳥の鳴く声に風流だと耳を傾けるあたり、文化人としての活躍を彷彿とさせます。生きる時代が違っていれば、彼も歴史に大きな名を残す偉大な存在になっていたのかもしれません。

物語としては徳川親子を注目することによって、ぐっとおもしろみが増すようになってきました。北大路欣也さんの家康も、狸おやじといわれるようなすばらしい演技で見ていて落ち着きます。家康はたとえ江という気心が知れた存在でも、決して腹の中を見せることなく「秀次様はまじめに公務をして隙を見せないことが大切」とアドバイスするも、息子の秀忠には何かあったら秀次ではなく太閤につくようにと指示を出します。この用心深さと先見性が天下人の素質なのかもしれません。こういう素質を何気なく演技で見せるあたり大河ドラマの醍醐味なのだと思います。

次回はとうとう江が秀忠に嫁ぐことになります。恨みを持つ太閤からの話だけに、断り続けていたのですが、どのように心変わりが起こり、嫌みの多い秀忠のもとにいくことになるのか、その経緯を楽しみにしたいと思います。

◆江紀行◆
京都府京都市
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