おいしいコーヒーのいれ方 凍える月

ここでは、「おいしいコーヒーのいれ方 凍える月」 に関する記事を紹介しています。



村山由佳さんの人気シリーズ「おいしいコーヒーのいれ方」は、その誕生から17年が経とうとしています。本になってから今回の最新作「凍える月」で実に14冊目という長い間、主人公の和泉勝利と花村かれんを中心に物語は様々な方向転換を繰り返しながらも、しっかりと本人たちは成長し続け、それと共に読者も成長しています。

今回は、かれんが働いている鴨川の老人ホームでのアクシデントをきっかけとして、かれんの今後について新たな決断をしなければならない時がやってきます。

その心細い状況を勝利が必死に大人の対応で支えていきます。物語の中とはいえ勝利のかれんを想う気持ちと、場面ごとで話す内容が同じ男性としてすごくかっこいいと思えます。

「つらいときや悲しいときは泣いていい」

言い古された言葉ではありますが、これを言ってもいい男女関係というのは非常に限られていて、なおかつそれを女性にいってあげるときの男性もそれ相応の心の広さと包容力を発揮しなければなりません。また、この言葉を聞いた女性から、一定以上の信頼を勝ち得ていないと成り立たない、非常に難しい語りかけなのです。

しかし、それを乗り越えたとき、女性は強くなることができ、前を向いてまた歩いて行けるのです。そういう意味で女性は男性よりも強い生き物なのかもしれません。男性のストレスや感情の発散方法は非常に限られているし、黙って一人で乗り越えていくことも多いのですから。

また、勝利の周りも少しずつ変わってきています。星野りつ子はようやく勝利への想いから吹っ切れそうで、自分で前を向き始めました。読者としても彼女にはいつも笑顔でいて欲しいと願ってしまいます。前回のように想いを断ち切れないときの苦しさを目の当たりにすると、すごく心苦しくなってしまいます。今回は原田先輩の妹である若菜がピンチを迎えますが、それをりつ子は支えて上げることによって、自分も立ち直ろうといているのです。

この物語を読むと、すべての人が心穏やかに幸せでいて欲しいと強く思えるのですが、最後のあとがきに村山由佳さんも言っているように、そうすんなりと話は進まないようです。最期の場面には思いかげない展開が待っていることになります。次回は読みたいような、心苦しくて読みたくないような複雑な心境を持った読後感でした。

今回の挿絵は、前回に引き続き結布さんです。この人の絵はすごくリアルで描写がすごくきれいです。文中に出てくるかれんやりつ子などの女性陣を美しく書いていて、思わず見とれてしまいます。是非ご覧になってみてください。

このおいしいコーヒーのいれ方を読んだときにはいつも自分でコーヒーを淹れたくなります。マスターのようにおいしいコーヒーを淹れることなどできませんが、少しでもそれに近づきたくて、豆をミルするところから始めて飲んでいます。一度マスターのコーヒーを飲んでみたいものです。

おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 4 凍える月 (JUMP j BOOKS)おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 4 凍える月 (JUMP j BOOKS)
(2010/05/31)
村山 由佳

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