街の小川の力で街灯がともる時

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流水式小水力発電機

群馬県前橋市の水深10センチメートルにも満たない小川から今、日本に1つの環境対策が発信されています。そこには小川の水流を利用した小型発電装置が取り付けられており、商店街の街灯をともすための電力源になっているのです。この小型発電装置は東京にあるシーベルインターナショナル社が製造した流水式小水力発電機というもので、流れる水を効率よく集めて水位差がなくてもタービンを回すことができ、今までのように大きな水位差がなくても発電することができるという点が画期的な装置であるといえます。

日本には、大きな川にダムを造ることに対して世の中の流れとしては厳しい状況になりつつあります。大きなダムを造り出すのに多額の費用が掛かることに加えその完成までの期間も長期に渡ってしまいます。またダムを造ることができる場所も限られることから、よりコンパクトで最大限の効果を得ることができる発電装置の登場が社会的に求められていたという背景もあるのだと思います。

発電機が出力することができる発電量は500ワットのものから最大40キロワットまで出力することができるものまであり、様々な水路に導入することができその用途も街路灯からもっと多くの電力を必要とするものまで適用することができるのではないかと見られています。また、今話題の太陽光発電よりも5~6倍もの発電量を見込むことができ天候に左右されにくいという観点からも、他の自治体や海外から大きな注目を浴びているのです。現在の課題は、流れてきたゴミなどが発電機のタービンに絡まって動かなくなってしまうことがあるので、より汎用的に利用することができるかどうかが今後のポイントとなりそうです。

このように、自然環境をうまく利用したコンパクトな製品は地域の中に導入しやすく、導入することによって環境対策への意識もより高めることができるというメリットがあります。大きな設備を作らないと発電ができないというこれまでの固定概念を根本から覆す画期的な商品といえるでしょう。他にも海が近いところでは干満や波の力で発電させる装置ということも考えられると思います。こうした設備が至る所に設置され、スマートグリッドの仕組みが機能したとき日本のエネルギー政策はより地球に優しい方向へと転換点を迎えるかもしれません。

【参考】日本経済新聞 2010/01/18

水の恵みを電気に!小型水力発電実践記―手作り発電を楽しむ (サイエンス・シリーズ)水の恵みを電気に!小型水力発電実践記―手作り発電を楽しむ (サイエンス・シリーズ)
(2006/02)
川上 博

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