今日よりも明日が ほんの少しだけ 楽しくなりますように



前々から控えめな演技でありながら存在感抜群の杉百合之助を演じる長塚京三さんに注目していたのですが、最後の最後に素晴らしい演技を見せてくれました。優しく家族の無茶を見守ってあげるという立ち位置は、その当時においてなかなか出来ることではなかったでしょう。寅次郎もそうですし、敏三郎もそうでした。そして奥に入るという文も見送り、自分は農作業に励むという今までの父親像にはないものだったので、衝撃をうけたものです。

その百合之助が今回の最後(おそらく)を迎えます。桜を例えにして、家や家族という縛られた世界から解き放たれていくのが望ましいと語ります。そしてこれまで寅次郎の世話をして欲しいということを言ったばっかりにこの家に縛ってしまったことを後悔しながらも、優しい時間が過ぎていきます。この物語始まって以来の感動的な場面であり、思わずボロボロないてしまいました。おつとめに戻る美和を優しく見送る両親。最後までこの両親の周りにはそんな包み込んでくれる優しい雰囲気が醸しだれていました。

政治の世界では、椋梨が表舞台から追われることになります。それは梅太郎が毛利敬親に対して直接訴えを行ったことによって実現したということなのですが、藩主が1人の意見を聞いただけでそのような大きな振る舞いをするのか少し謎なところです。この辺りの史実がどうなっているのか興味深いところではありますが、どちらにせよ、そんな椋梨の行動を要因していたのも毛利敬親が「そうせえ」と言っていたことが要因なので、一切の責任は毛利敬親が追うべきところのような気もします。

さて次回は、徐々に権力が増していく美和ととともに気になるのが、薩長同盟。以前にちょい出しで登場した坂本龍馬が再登場し暴れまくることでしょう。龍馬伝での福山雅治の熱演もまだ脳裏に残っていたりするので、どのような差を出すことが出来るのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 東光寺





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江戸に旅立って懸命に書物をあさったりして勉学に励む伊之助と寅次郎。途中に佐久間象山先生というキーワードが出てきて、山本覚馬が訪れたシーンを思い出してしまいましたが、今回は特にそのあたりの描写もないなあと思っていた矢先、寅次郎は東北へと向かうことになります。この辺りの言動があまりにも唐突で見る側としてはちょっとついて行けない状況でした。いつの間にか寅次郎を支える伊之助という構図ができあがっており、寅次郎が脱藩したというのも、あまりにも唐突な出来事でした。

自分はこのドラマをみるに当たって、文の生涯というよりも、文という人物を通じた長州の各メジャーなメンバーの幕末から明治維新という激動の時代の過ごし方を見たいなと思っていたので、この辺りの中途半端な描写に違和感を感じてしまいます。文という人物を描くにはあまりにも動きがなさ過ぎて、姉の婚姻話や伊之助とのからみなどを広げて描くしかありません。この辺りが大河ドラマとして描かれるレベルのものなのか自分にはまだ判断できませんが、新たな発見や感動は少なくとも感じませんでした。

まだまだイントロダクションなので、人物描写をしている状況なのかもしれませんが、しっかりと描くものを何にするのか、視聴者に分かりやすく表現していただきたいと思います。次回は、文の人生を変える人物である久坂玄瑞が登場するので、まだ状況が変わっていくことを期待したいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
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