今日よりも明日が ほんの少しだけ 楽しくなりますように



平治の乱も終わり、義朝たちは敗れ去ります。つい先日まで生き生きと生きてきた義朝が落ち武者のように山林を配送する姿を見ると、なんだか胸が痛くなるとともに1つの時代が終わったのだと改めて感じます。山林の中で頼朝がはぐれなければきっと後の時代が作り出されなかった事でしょう。そのくらい微妙な差で運命は変わってしまうのでしょうね。

前回予想したとおり、謀反の首謀者である藤原信頼は、お笑い芸人の塚地武雅さんが演じている以上どこかに笑いの要素を盛り込んだ状態で散っていくと思っていました。そして今回、信頼はとなりの藤原成親が縁者であることを理由におとがめがなかったことに重ねて、自分も同じように救ってほしいとなりふり構わず申し出ます。この辺りの振る舞いはさすがでした。これに流されることなく、しっかりと断罪を申し渡した清盛もさすがと言えるでしょう。

今回の題名は、友の子である頼朝と、友の妻である常磐御前に対して、清盛がどのように感じ、そしてどのように振る舞っていくのかというところが焦点になります。その部分で、非常に見応えがあるものとなりました。まず頼朝に対しては、母上のお願い事があったとしても、それに流された結果というのではなく、頼朝を義朝に重ねて、自分がこれからも苦しい世の中を武士の頂を目指して歩んでいかないということを語り、それを遠くから見ておけと言う気持ちで生かします。この辺りの演出は粋なものを感じます。

そして、常磐御前に対しては、自分の母親が自分を守って死んでいった姿に重ね、子供を守るために生きるように諭します。この2つの結果はいずれ平氏にとって災いとなって行くのですが、それは後の話。お互いにライバルがいると、切磋琢磨しながらよりレベルの高いことができるようになります。清盛にとって源氏というライバルを残すという選択肢をしたのは、どこかにそんな思いがあったからなのかもしれません。

平氏がいずれ源氏に敗れ去るのは、平氏が世の中にあっておらず退場すべき存在であったから。いつでも日本をよりよくするために、必要な手段なのではないでしょうか。そう感じた今回の清盛の決断でした。

さて、次回からは清盛が名実ともに頂点の人として君臨することになります。後白河上皇との関係など、これからの見所をしっかりと見極めたいと思います。

◆清盛紀行◆
愛知県美浜町
 - 大御堂寺





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前回から始まっていた平治の乱ですが、一から内裏で守りを固める源氏の方が不利な状況だったようにみられます。それは頭が藤原信頼であり彼は完全にたるみきっているからに他なりません。塚地武雅ということで、必ず落ちを見せてくれると思っていましたが、その予想通り「誰か私を守れ」といいながら慌てふためる醜態をさらします。きっと2枚目俳優ではこの演技をすることもできなかったでしょうし、そもそもそのオファーも来なかったことでしょう。

実質今回が平治の乱の本編ということになり、平氏一門と源氏一門が相まみえます。初めの士気は源氏の方が高かったのですが、その裏をかいて藤原信頼への忠誠を誓います。内裏の内部から翻るものも登場したことにより、完全に形成が逆転します。この辺り結果的にはうまくいきましたが、かなりの賭けであったように感じます。一歩間違えれば、逆に平氏がやられてしまったことにもつながりかねません。

それでも結果としては、源氏に心の隙ができ、そこに平氏が付くことによって、後鳥羽上皇と帝を六波羅に救い出し官軍となって圧倒的な心の支えをつかんだ平氏が勝利することになります。

最後は義朝と清盛の一騎打ちという、ドラマ的には盛り上がるのですが歴史的に本当にあったことなのかが謎なシーンが延々と続きます。二人がともに切磋琢磨しながら成長を続けてきたことがこのドラマの柱の一つなので、ここまで力を入れるのは当たり前のことでしょう。最後に清盛は義朝に刀を突き刺し、負けたことを悟らせるのです。かっこいいのですが、どこか冷静に見てしまう自分がもどかしくもありました。

戦争で負けてしまうと、残酷な仕打ちが待っています。それはこの時代に置いても保元の乱で痛いほどわかったもの。義朝を始め源氏に待ち受けているものはとてつもない過酷なものでしょう。その中から歴史が明らかにしている状況を作り上げたことができた源氏の盛り返しようが次の楽しみになりそうです。


◆清盛紀行◆
京都府京都市
 - 常盤
 - 光念寺





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