今日よりも明日が ほんの少しだけ 楽しくなりますように



今回の話の中心は野山獄のなかでのユーモアセンス溢れる面々となりました。話の発端は唯一の女囚である高須久子が文に対して実家への手紙を託すことから始まります。断られても何度でもお願いしますという無茶苦茶なお願いにあまり深く考えることもなく快諾する文ですが、結果的に久子の娘である糸の怒りを買ってしまい、怒鳴り込んでくるという始末。

前回の金子の母親に対してもそうですが、人の気持ちに踏み込んでいくことは上手くいくこともある反面、傷つけてしまう危険性もはらんでいる行動であり、文は前回も今回も結果的にはうまくいきましたが、見ている方としては複雑な心境になってしまいます。

とはいえ、文が富永有隣に与えた筆がきっかけとなり、囚人が徐々に前向きになって行きます。文による活躍というよりも、寅次郎の持っていたカリスマ性が再び光り出したという状況で、そうさせたのが高須久子であったという感じでしょうか。

早くも松下村塾が開校した雰囲気の野山獄ですが、次回以降文がどのように存在感を出していけるのかを注目していきたいと思います。おそらく視聴率という面ではあまり期待できず、過去最低を更新し続けるとは思いますが、これに影響をうけ、当初想定していたものとは違った変な方向に行かないことを祈るばかりです。

◆花燃ゆ紀行◆
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いよいよ最終回を迎えました。これまでの流れも比較的速いものでしたが、今回も怒濤のごとく時代が過ぎていったような気がします。歴史にタラレバは禁物ではありますが、兼続の息子である景明がもう少しだけ長生きしていてくれたら、米沢藩もきっとまた違った状況になっていたのではないかと思ってしまいます。

今では山形県の特産であるベニバナを奨励しようと考えていたのはすごく少しでも父を喜ばせるために昔百万石だった時代に戻ることを夢見た息子が自分よりもはやく亡くなってしまうのは親としてこの上ない無念だったと思います。息子をもつ親として重なって見えてきてしまいます。そういう意味で、家康のように自分の息子に自分の後のことを継ぐことができるのは幸せな最期なんだと改めて感じます。

兼続が隠居生活に入った後の功績のひとつとして米沢初の学問所となる「禅林文庫」の創設があります。もう少しこのすごさを表現してあげてもいいのかなと思いますが、今後この学問所がどのように日本の教育に影響を及ぼしていったのか知りたくなってきますね。後は自分で調べてみたいと思います。

生涯夫婦の絆が強いことで有名だった兼続とお船ですが、最後までその雰囲気を味わうことができました。越後に二人して旅に出て各地を回り直江の家が自分たちで途切れてしまうことに対して兼続はお船に謝りそれを笑って許すお船の姿に一つの夫婦としての理想像を感じます。兼続が亡くなった後もそっと寄り添ってもみじのような家臣でしたよと無言で伝えている様子も素敵ですね。

「その時歴史が動いた」のように、兼続が亡くなった後どのようにその遺志を受け継いでいくのか、もう少しみたい気がします。このように色々と心残りな部分もありましたが、全体を通じてすばらしい作品だったと思います。信長、秀吉、家康といった蒼々たる戦国武将の中において、愛と義の精神を貫いた直江兼続という自分物について世間に広く知らしめ人間としての最低限守るべき考え方を現代の人々に伝えてくれた作品となりました。

次回からの龍馬伝に期待したいと思います。

□■天地人紀行■■
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