今日よりも明日が ほんの少しだけ 楽しくなりますように



天下分け目の関ヶ原の戦いがついに始まりますが、史実通り小早川の寝返りによってあっけなく東軍の勝利に終わります。さらっと描いているのですが、小早川の動き次第ではどっちに転んでもおかしくなかった状況であることがわかります。物語の中では家康が小早川の陣に大砲を撃ち込むといった場面がありましたが、山の高さや当時の大砲の性能などを考えるととても届くものではなかったと指摘する人もいます。どちらが正しいのかは分かりませんが流れに身を任せて楽しむには、今回のような描写で十分なのかもしれません。

このように、当初長引くことを想定していた関ヶ原の戦いが1日で終わってしまったために、九州を平定しようと着々と手中におさめていた如水ですが、残り数カ国といったところで終了。善助や如水は心から悔しがりますが、後に早く終わらせた張本人である息子の長政を初めて面と向かって認めるシーンからも分かるように、潔く負けを認めてたち振る舞う姿はさすがだなと思います。

さらに、大坂で家康とあった如水は、家康が志を高く持ち、自分がいなくなっても太平の世の中を続かせることを明言したため、天下人としての資質に関しても負けを認めた形になります。これまで戦で負けたことがない如水は最後まで納得のいく形で幕を引くことができたということは、幸せな生涯を送ったと言ってもいいでしょう。最後のシーンは、官兵衛にとって運命の花ともいえる藤が咲き誇る中での芸術的な形というのも、見る側に満足感を与えたのではないでしょうか。

物語全般を振り返ってみると、黒田官兵衛という戦国の世の中では、自分の中では第2レベルの知名度であったたため、どのような生き方をしてきた人なのか、中国大返し、秀吉の軍師としての活躍を見たかったのですが、それらはもちろんのこと、荒木村重との関係や、小早川隆景、恵瓊などの結び時など、素晴らしい人間性を知ることができた素敵なドラマでした。世の中では荒木村重との因縁の仲などといわれていますが、物語はきちんと村重と後に和解するように描かれていて好感を持つことが出来ました。同時代の大河ドラマとして、天地人、江などがあったため、三成側からの見方や淀殿からの見方など違った角度で見ることができたのもよかったと思います。

さて、次回からは幕末に再び戻っていきます。八重の桜を超えることができるのかどうか、知名度はほとんどない人物だと思うので、どのあたりに楽しむポイントを持って行ったらいいか、じっくりと探していこうと思います。

◆官兵衛紀行◆
福岡県福岡市
 - 御鷹屋敷跡
 - 黒田如水の墓
 - 福岡城

京都府京都市
 - 黒田長政下屋敷跡





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残すところあと3回になってしまった官兵衛。次の作品は何を期待して良いのか今のところ分からない状況なので、今のうちに大河ドラマの神髄を思いっきり味わっておこうと真剣に物語を楽しむことにします。メインの話は家康が三成の挙兵の知らせを受けて、小山会議を経て討伐に向かうという有名なシーン。この辺りは司馬遼太郎の「関ヶ原」で先入観を持ってしまっているので、福島正則が揺れ動きながら長政の説得によって、家康の思うようなシナリオを描くことになるというもの。

個人的には、上杉景勝側の人物も登場させて欲しかったのですが、そうなると天地人になってしまい、あくまで黒田側の見方をする必要があることからもやむを得なかったのかもしれません。大河ドラマを見続けることによって、同じシーンでも立場が異なることによってどのような思いを持って接しているのか、両方を感じる事ができるのがメリットなのだと思います。両方の立場で物事を見ることができるためには、長く見続けなければならないですし、反対側の立場の人物が大河ドラマむきではなかったとしたら、叶わないのですが。

一方で、如水は九州を平定しようと着々と準備を整え、いつでも立てる状況にまでに軍勢を拡大することに成功します。それも、善助や太兵衛、九郎右衛門といった優秀な部下がいたからに他なりません。最後の官兵衛紀行で彼らの功績をたたえたのも、頷けます。最後に如水は彼らに心から感謝の気持ちを伝え、決意を新たにします。この辺りはすこしうるっときてしまうシーンでした。

さて次回は、とうとう関ヶ原の戦い。キーマンとなる小早川秀秋も長政と内通する様子を見せていることからも分かるように状況は水面下で徐々に変わっていますが、それによって如水の天下への野望がどのようになって行くのか、楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
福岡県北九州市
 - 春日神社





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